きせき


「航太ぁ、久しぶりぃ~。……って言ってもこないだ試合で会ったけど」

空港のロビーで、後ろからヒョコっと顔を出した稜は、

「お互い代表入りして良かったねー」

相変わらず人懐こい笑顔を浮かべ、嬉しそうに笑う。

「お前も選ばれてたんだ。知らなかった」

「は!? なんだ航太、ご機嫌斜めか!? 八つ当たりか!?」

コイツは何でいつも、こんなにテンションが高いんだろうか。

ちょっとそのテンションの高さを分けてもらいたい。

「あーもーヤダ。お前のそのハイなテンションがヤダ。知ってました。ちゃんとMFのところにあなたの名前があるのを確認しました」

観念してそう言った俺に、満足そうな笑顔を向けた稜は、俺の肩を拳で軽く叩いた。

「頑張ろうぜぃ!」

「……おー」