きせき


正直、史上最悪のメンタルコンディションだったと思う。

それでも俺は、この世界で生きていくことを選んだんだ。

美青を失ったことで、立ち止まったり、目標を失うような男にはなりたくない。

結果が全て。

結果を出せなければ、簡単に振るい落とされる。

何年か前の……俺のように。

「ふー……」

一つ大きく深呼吸をして、空を仰いだ。

――俺は、こんなところじゃ終わらない。

それは俺のためでもあり、きっと、あいつのためになるとも思うんだ。

真っ直ぐ前を見据えた俺の耳に、もう聞き慣れた、キックオフのホイッスルが聞こえた――……。