「ところで、写真どうだった?」
急に話題を変えた正樹のこれは、きっと彼なりの気遣いで……。
そういうところが、やっぱり彼らしいと思った。
「いい写真だよね」
テーブルの上に散りばめられた、たくさんの写真に視線を落とす。
「そうかな?」
そんなことを言いながらも、自信満々に笑う正樹に思わず笑ってしまう。
「これなんか……ホント“正樹の写真”っぽいね」
私が指さしたのは、休憩中にピッチサイドで選手たちと談笑するコーチ陣の写真で、温かさとか、信頼感とか、そういうものが写真を伝って胸に届く、そんな感じがする。
「美青、昔からそういうけど、“正樹の写真っぽい”ってよくわかんないんだよなぁ」
そう言って笑った正樹は、昔のように優しい瞳で私を見つめる。
それでも、もうそれに胸がドキドキしないのは、きっと航太と出逢ったからなんだと思った。
航太。
こんな時でさえ、私は航太のことを考えて――……
その存在の大きさにビックリするんだよ。
私ね、思っていたよりも、もっともっと航太のことが大好きみたい……。

