きせき


何で?

何で……あいつがここにいるんだ?

それに、何で美青と?

どんどん湧き上がる疑問を整理することができるはずもなくて、頭が混乱する。

美月さんの言葉を聞いてから、美青が正樹とよりを戻したというのは、美青のウソだったのかもしれないと思い始めていた。

――それだけに、この状況が把握しきれない。

「美青、昔からそう言うけど“正樹の写真っぽい”ってよくわかんないんだよなぁ」

「そう? 正樹の写真は、正樹の写真だよ」

俺の混乱をよそに、楽しそうに話す二人。

どういうことだ?

これがどういう状況かはよくわからないけど、二人が今でも繋がっているということだけは確かで。

無意識に拳を強く握りしめた俺は、静かにその場を後にした。

あの時、美青が言ってた事はホントだったのか?

“嫌いになって別れたわけじゃなかったから”

“やり直そうと思うの”

美青の言葉が、頭の中に蘇る。

「美月さん、嘘つきだなぁ。やっぱり、二人は付き合ってるっぽいですよ」

俺はポツリとそう呟いて、自嘲的に笑った。