“ワァーーーーッ!!” 未だ鳴り止まない歓声の中、私はまだ、自分の胸の辺りを強く握りしめていた。 なに、これ。 何でこんなに、ドキドキしてるの? よくわからない自分の反応にプチパニックを起こす私をよそに、宮崎航太はその拳を開き――私に向かってその手を広げる。 「え……?」 な……に? 何だろう? その行動に、なにか意味はあるの? 混乱する私に追い打ちをかけた宮崎航太は、“どうだ!”と言わんばかりにニンマリ笑って、再び試合が再開されたピッチに戻って行ったんだ。