きせき


あれから、高校の時みたいに毎日練習後の自主練を再開して、目標を持った。

――もう一度、A代表に入る。

それができたら、漠然とだけど……俺は美青を失う前の自分に戻れるんじゃないかって思えたんだ。

もちろん、そこに美青はいないけど。

それでもこのままじゃダメなのは目に見えてるし、前に進み始めないと……。

「何か、ふっ切っちゃいました」

俺が笑ってそう言うと、後藤さんは一瞬目を丸くして。

それから――……

「そいつはよかったな」

俺の頭を軽くどつくと、嬉しそうな顔をして去って行った。