きせき


「それで、“あ~そうか、この子は航太の大事な子なのか”って思った」

「……っ」

――明るいピッチの上に、湧き上がった大きな歓声。

スタンドを見上げると、キラキラした目をして、大喜びする美青がいる。

あの頃の情景が、一瞬脳裏に浮かんで――……

スッと消えていった。