きせき


「こうた……っ」

手紙を読み終えた瞬間、涙がボロボロこぼれ落ちて、航太と別れて以来、初めて声が出るほど泣いたんだ。

航太――……。

ねぇ、航太。

私はあなたのことを守りたかったの。

辛くても、ピッチに立ち続ける航太を想像した。

あの世界で、戦い続ける航太。

「ごめんね、航太っ……ごめん……っ」

私はその隣で、あなたを見ていたかった。

たとえ支えにならなかったとしても、

あの広い、夜景のキレイなマンションで、

あなたを笑わせることくらいならできるから。

今更どうしようもないこの気持ちに、涙はますますこぼれ落ちて――……。

もう抑えることなんてできなかった。

――航太……。

やっぱり私、間違えてたのかなぁ……。