「もぉー!! おねぇー何も言ってくれないんだもん!! いきなりアメリカ行くってどういうこと!?」
「だから、ごめんってば。私もギリギリまで悩んでたんだもん」
「ホントよ、美青。お母さんにも何も言ってくれないんだもの~。ビックリするじゃない」
「ごめんねー」
その日私は、空港のロビーで家族に散々非難されながら、出国の時間を待っていた。
「美青」
「あけちゃんも、色々ごめんね! 今度時間できたら遊びに来てね!」
「美青……っ!!」
「大丈夫。大丈夫だよ、あけちゃん」
きっと私は、上手く笑えている。
だから、そんな心配そうな顔しないでよ。

