きせき


「美青ー?」

「ん~?」

「愛してる」

恥ずかしそうに下を向いて、ポツリと囁かれたその言葉。

「……っ」

初めて言ってくれた“愛してる”という言葉に、私は同じ言葉を返すことができなかったんだ……。

「うん。ありがとう、航太」

嘘つきな私は、そんな言葉をそっと呟く。

涙が零れないように、声が震えないように。