お母さんは、お父さんの話を聞いて“お母さんも大賛成よ!”と無邪気に笑い、それから……
「じゃー、おねぇーと結婚したら、航太クンが私のお兄ちゃんになるんでしょ? ホントは私が付き合いたいところだけど~……でも、仕方ない!! 誰にも言わない!! 頑張るっ!!」
よくわからない“頑張る発言”をした美月は、ちゃっかり航太にサインを貰って大満足していた。
こうして家族に航太の存在を話すまでは、自分達が幸せならいいと思っていたけど……。
改めて、周りの人の気持ちをちゃんと考えられる航太は、本当にすごいと思った。
それから、お母さんが妙に張り切って作ってくれたゴハンを食べて、
「ちゃんと話せてよかった」
玄関の外で私の頭を撫でた航太は、にっこりと笑って自分の家に帰って行ったんだ。

