私の言葉に、航太からの返事はなくて……。
後ろを振り返ろうとした。
だけど、それができなかったのは――……。
「……っ」
私の後ろに立った航太の腕が、私を後ろからギュッと抱きしめ、
「明日、一緒に行こう?」
首筋に顔をうずめながら、優しい声でそう言ったから。
「あ……した?」
「ん。明日、練習休み」
「そう、なんだ」
ドキドキを通り越して、バクバクと大きな音を立てる心臓。
さっきから、航太の香りが体中を包み込んで、頭がクラクラする。
「一日中、一緒にいよう?」
「……うん」
「美青、こっち向いて?」
「……」
いつもとは違う、少し緊張を含んだような掠れ声に、私はゆっくりと航太に向き直る。
航太はそのまま、私の顔の横に手を置いて――……
ゆっくりと瞳を伏せると、唇に優しいキスを落とした。
そして一度、唇を離し、私の瞳を見つめて。
もう一度キスを落とす。
今度はさっきよりも少し荒く、何度も何度も角度を変えて。
「……ぅんっ」
その熱い唇に、思わず小さな声が漏れる。

