きせき


私を抱きしめる航太の腕に、少し力が入り、

「……美青」

いつもより掠れた航太の声が、耳元で聞こえた。

「美青?」

「う……ん」

その声に、鳥肌が立つ。

「今日さ、」

心地よい音を立てる胸元から、ゆっくりと顔を上げて、そこにある航太を見つめる。

「泊まっていって」

ドクン――……。

そのまま私の首筋に顔をうずめた航太の、熱い息を感じた。