「明日、最終戦」
「うん。頑張ってね!!」
「そりゃ、負けられないでしょ」
そう言うと、目を丸くした私の髪を撫で――……
「だって、美青とのキスがかかってるし?」
やっぱり私をからかうように、ニヤリと笑った。
「ハイハイ。期待してマス」
「美青、顔真っ赤だし!!」
「うるさい! 航太なんかハゲちゃえ!!」
「はぁ!? 俺ハゲとか似合わねぇし!!」
「そういう問題?」
「似合うか、似合わないかは大事だろう!?」
航太との、埒《らち》のあかない会話は、本当に楽しい。
あけちゃんにそれを話すと“のろけか!!”って呆れ顔をされるけど、私と航太にとっては、それが普通のことで……。
「とにかく頑張って!!」
「おー。任しとけ」
両手でギュッと握り拳をつくった私に向かって、航太はにっこり微笑んで、頭をポンポンと撫でてくれた。

