1戦目、2戦目と無事勝ち星を挙げた日本。
航太は毎試合、得点を決め、
その存在感をより一層、周りに植え付けた。
驚くことに、テレビなんかでも試合の様子が放送されて、何だか少し、航太の周りが騒々しくなった気がしたんだ。
それでも航太も私も、特に気にすることはなくて、日課になったバウの散歩だって欠かすことはなかった。
「航太、疲れてない? 大丈夫?」
いつもの河原で、いつものように隣を歩く航太を見上げる。
「全然平気! いい気分転換になるよ。やっぱ、試合続くとそれなりに気ぃ張るから……。こうしてのんびりする時間は必要」
笑いながら私の手を取って、ブンブン揺らす。
「美青ちっちゃいから、あんまりブンブンすると飛んでくかもな」
「飛んでかないしっ!! てかね、航太が大き過ぎるんだから。なに食べたらそんなにでっかくなるの?」
「教えてもいいけど、美青はもうでっかくならないと思うよ?」
「別にそういうつもりで言ってるんじゃないし、まだ伸びるかもしれないし!!」
「ほら、やっぱり期待してる」
「もー!! うるさいなぁ」
航太はいっつも私をからかって、だけどそれも楽しくて――……。
くだらない会話をしながら笑い合う時間が、私はとっても好きだった。

