「美青があんなんだったら、きっと航太君は好きにならなかったと思うよ」
「……」
それはそうかもしれないけど……。
「でもあの人達だって、航太の頑張りを認めてくれてるからファンなんだろうし」
「そぉ~? 私には顔だけしか見てないように思えるけど。だいたいねー、航太君がボール持った時以外、全然試合観てないじゃん!!」
何故か鼻息荒く、しばらくブチブチ言ったあけちゃんは、そのあと少しだけその顔をしかめて言ったんだ。
「でも、美青……気を付けないとね」
「え?」
「ファンの中には、見境ないヤツもいるから、美青が彼女だって知ったら、変なことしてくるヤツもいるかもよ?」
「えー? それは大袈裟じゃない?」
「ん~……そうかなぁ」
納得のいかない様子のあけちゃんは“だといいけど~……”なんて言って、ちょっと口を尖らせた。

