きせき


「……ごめん」
「……」

――あのあと。

すごい勢いで航太と握手をして“これにぜひ!!”と、着ていたシャツにサインを貰ったシンちゃんは、やっと私達の空気がおかしいことに気がついたのか……

「えぇ~……っと?」

あけちゃんに、助けを求めるように視線を送った。

そしてそのまま、

「美青、航太くん! ごめん!! とりあえずこいつら連れて帰るし!!」

あけちゃんに腕を掴まれ、引きずられるように帰って行った。

帰り際、状況を察した仲野君は、航太に向かって……

「高校生なんて言って悪かったな。俺、美青ちゃんとあんま喋ったことないし、彼女いるから心配しないで」

笑いながらそう言って、航太の肩をポンと叩いて。

「仲直りしてね~♪」

と、手をヒラヒラさせながら、あけちゃん達を追って歩いて行って、

――今に至る。

「美青!! ごめんってば!!」
「……疑ってた!」
「……」
「私と仲野君のこと、疑ってた!!」

頬を膨らませながらギロリと瞳を見上げると、航太は大きな溜め息を吐いて、「悪かったよ」と、頭を掻きながら小さく呟いた。