きせき


「――はぁっ」

苦しそうに息を吐き出し、その場にしゃがみ込む。

「……」

そのキレイな横顔に、私はつい瞳を奪われ、立ち尽くす。

どうしよう……。

ここまで来たものの、いざ彼を前にすると言葉が見つからなくて、何も言えなくなってしまう。

動けずにいる私の目の前で、彼はゆっくりと立ち上がり、汗を落とすように頭を振って、再びゴールに向かってボールを蹴り入れた。

ボールは滑らかに、丸い軌道を描き、ゴールに吸い込まれていく。

「はぁ……」

ぼんやりとその様子を眺めることしかできずにいる私の前で、彼は溜め息を吐くと、そのまま天を仰ぐ。

「――……っ」

その姿が、さっきの試合でシュートを放った後の、宮崎航太の姿と重なった……。