昨日、宮崎航太に試合のチケットを貰った私は、一緒にそれを観に行ってくれないかと、あけちゃんにお伺いをたててみたのだ。
――すると。
「美青、そんなにサッカーに興味なかったよね? 何でまた急に」と、当然の疑問をぶつけられたのだ。
でもまぁ、そりゃーそうだよね。
今までサッカーの“サ”の字も口にしたことのなかった人間が、突然プレミア物のチケットを持ってやって来たのだから。
あけちゃんの口が堅いのはわかってる。
だけど、まだ宮崎航太への気持ちがハッキリしていない私は、今起きていることを説明できずにいて……。
苦し紛れに「ここはひとつ、理由は聞かずに!!」と頭を下げていた。
最終的には、まぁいっかと一緒に行くことを快諾してくれたあけちゃん。
美月でもいいかと思ったんだけど、万が一、宮崎航太と私が知り合いだとわかったら……。
それを想像しただけで、“絶対無理”という結論に達した。
「ふー……」
安堵から大きな溜め息がもれて、だけど、あけちゃんに隠し事をしている申し訳なさで胸が小さく痛む。
だけど、今回だけは。
いつか自分の気持ちに確信が持てたら、あけちゃんにもきちんと話をしよう――……。

