「ああ、見てたよ」


何の迷いも無く肯定した関波君に、足の力が抜ける。


ヘタヘタ~~~と座り込んでしまった。


ヤバイ…ヤバイヤバイヤバイ!!


よりによって関波君に全部見られてたなんてーーーー!!


私は血の気が引いて行くのを感じながらも、どうにか関波君を誤魔化そうとあらゆる言い訳を考えた。


幸いヒャイヌは人間に見えないモードになってて、声も聞こえて無い。


その証拠に関波君さっき“また一人言か?”言ってたし!


ムチャクチャ難しいが、まだこのピンチを切り抜ける可能性はある!!


何とか立ち上がった。