純情☆デビル

関波君はストンと床に降りると、ビックリし過ぎて声も出ない私に近づいて来た。


「豊平……また一人言か?」


ニヤリと意地悪く笑う関波君を、私は直立不動で見つめる事しか出来ない。


15秒位経ってから、ようやく解凍され始めた。


「せ…き…は君」


「ん?」


「いつから……いたの?」


他に聞きたい事がたくさんあるけど、まずはコレを聞かないと………!!


冷や汗をダラダラ流しながら、関波君の答えを待った。


「………豊平がここに入って来る前からいたけど」


「!?じゃ、私の今までの言動全部見てたの!?」