純情☆デビル

「「………え?」」


ヒャイヌに早耶や正信をけなされた気がして……必死に言い返した私のすぐ後に、別の声が聞こえた。


私もヒャイヌも顔を見合わせ、隅から隅まで資料室を見渡す。


い、今の声―――…誰!?


「誰か…いるの?」


恐る恐るシーンとした空間に問いかけた、次の瞬間………




「ここだけど?」




資料室に置いてあった大きな棚の上から声がして、勢い良く振り返った。


そして……固まった。


「…………関波…君……?」


棚の上に優雅に座っていたのは……


もう帰ったハズの、関波君だった。