いきなり頭に大量のノートをバサバサ落とされ、首が曲がった。


「イッテ!何すんだよ早耶!!」


犯人である幼なじみの寺辺 早耶を睨みつけるが、本人は怯む事無くふんぞり返っていた。


何なんだ!コイツ!


「正信、アンタ化学のノート出してないでしょ?早く出してよ!」


化学の教科係の早耶が、オレの頭に落としたばかりのノートの束を振りながら催促。


幾らオレがノート出してないからって、落とす事無いだろう!!


「ハイよ」


机の中から化学のノートを引っ張り出して、早耶に渡した。


「…フゥ……」


ん?ため息?