純情☆デビル

オレの目の前に豊平のキレイな茶髪があって、未だにウェーブになってる髪にスッと指を通す。


そのまま寺辺が『作るの苦労した……っ!!』と嘆いてた天使の羽を触った。


「し、雫ぅ……重いでしょ?」


「ん?全く」


「降ろしてぇ!!//////」


「ムリ。悪いけど、暫くこのままがいいんだけど―――亜遊」


名前部分を甘く言うと、豊平――――…“亜遊”がオレの胸に顔を押し付けた。


髪の隙間から見える耳が、燃える様に赤い。


「雫の卑怯者ぉ……///」


たくっ…こういう所が男心を捉えて離さないんだよな。