昼休み………オレは正信にトイレに行くと言って教室を出た。


しかし実際入った先は――――……資料室。


誰もいないのを確かめてから、一息つく。


「あーーーー…疲れた」


腕をグルグル動かしながら、ある名前を呼んだ。




「メルエフ!!」




すると………ポワッと小さな光の玉が、すぐ真正面に浮かび上がった。


通常こんな事が起きると大概の人間はビビるけど、オレは動じない。


「メルエフ、調べはついたか?」


普通にその光の玉に語りかけた。


「ついた。あの女の子の本名とかね」


「へぇ…何だよ」