純情☆デビル

呆れてると、縦ロールを翻しながら久都がこちらを振り返った。


まだマユを下げてはいたが、フワッと微笑まれる。


「あきらめるわ、雫の事。現金なヤツって思ってくれてもいいわよ」


「久都……」


「雫、何も言わないで。豊平さんの事幸せにしてあげてね」


久都はオレに笑いかけると、次に豊平に目線を移した。


オレの衣装を掴んでる豊平の力が強くなる。


「豊平さん…色々ヒドイ事言ってごめんなさい。私うらやましかったの。雫に“女の子”として思われてるアナタが」


「牧之原さん…」


豊平がオレから少し離れた。