それから授業を何時間か受けたが、合間の休み時間に話しかけて来るのは正信と寺辺の2人だけ。


他は遠くから見物していて、豊平は――――…


「早耶ぁ……また関波君に話しかけるの?」


寺辺がオレの所に行こうとする度、イッヤそーーうに止めていた。


「亜遊も私と一緒に関波君の所行こうよ!!」


なんか目をキラキラさせてる寺辺にこう言われても、豊平は首を横に振るばかり。


オレ1日で、豊平に相当嫌われたな………


まあ……どうでもいいんだけどね。


「正信、オレトイレに行ってくっから」


「ああ、分かったよ」