純情☆デビル

私は関波君に話しかけた。


「ねぇ、関波君……」


大きな手が私の頭を優しく撫で、言葉が途中で止まった。


「聞こうぜ」


真剣な表情の関波君に逆らえず、頷く。


私達に挟まれて立ち尽くす牧之原さんをジッと見つめた。


「私が小学生の頃はどんなに仕事が忙しくても、毎年誕生日やクリスマスには帰って来てくれてた……!」


ザァッと、幼い牧之原さんが御両親と一緒に楽しくパーティーをしている画が浮かぶ。


プレゼントを持ってはしゃぐ牧之原さんは、無邪気に笑っていた。


「けど中学に上がったら、全部1人になった……!」