純情☆デビル

関波君の不機嫌な声がした方向に顔を向ける。


まさか関波君も目瞑らされてるの……っ!?


じゃあ男子が着替えてた教室からここまで、正信に手引かれて来たのかな?


なんか想像したら笑える………


「関波君、ここに立って!いいよって言ったら目開けてね!!亜遊も!」


「分かった」


「ハイよ……」


関波君が自分の隣に立たされたのを、声の出場所から何となく感じる。


どうして私達、並ばされたんだろ?


「2人共似合うなぁ」


「亜遊、関波君、いいよーーー♪」


早耶の明るい声を合図に、私は閉じてた目を開けた。