純情☆デビル

ワイワイ……ザワザワ……


たくさんの女の子で賑わってる教室の中に、私と早耶はいた。


「―――亜遊、もうちょい待っててね。関波君呼んで来るから」


「うん……」


早耶が教室を出て行く気配や周りにいる皆がキャーキャー言ってるのを、耳だけで感じる。


なぜ耳だけかと言うと―――…現在両目を閉じているから。


牧之原さんとのバトルから数日経ち、コスプレ大会当日となった。


早耶が作ってた私の大会用の衣装は遂に完成し、今初めて着させられているの。


ところが私、早耶がどんな衣装作ったのかまったく知らない……