純情☆デビル

ベッドに座り、口を半開きにしてるオレを、粋羅は上から見下ろした。


呆れ・焦り・怒りが混じった目で睨まれ、混乱する。


「学年10位以内を保ち続けてた秀才のクセに、どうして分からねぇんだよ………っ!!」


腹の底から頭にきてる様な声だった。


「お前が無自覚なのは自分の容姿だけだと思ってた。でも違ったみたいだな!!」


「は?え?す、粋羅?」


「この際ハッキリ言うぞ。お前、亜遊ちゃんの事好きだろ!?」


部屋中がシーンと静まりかえる。


エンリニタがクールに佇んでいたメルエフの羽を、無意識に掴んでいた。