「こんにちは」


パートナー・キャットが私に挨拶したのを確認した牧之原さんが満足そうに微笑み、私に顔を向けた。


牧之原さんのキレイな唇が開かれてゆく。


やめて…何も言わないで………!!




「単刀直入に言うわ。私、雫の事が好きなの。アナタより大分前からね」




私の切実な願いも虚しく……牧之原さんは聞きたくなかった新事実を私に言った。


目の前が真っ暗になる。


牧之原さんも………関波君が好き?


そんな――――


「わ……たしは…………」


混乱しか存在しない状態で、やっとの思いで反応した。