銀の毛に紫の瞳、首に赤いリボンをした女の子のネコが、私をジロジロと見る。


ちっちゃい天使の羽もあるし、もしかしてこのネコが――――…


「この子が私のパートナー・キャットのメアリー。メアリー、きちんとアユ=トヨフハさんに挨拶して」


え…牧之原さん私の本名知ってる!?


何だかもうこの場から逃げ出したくて、足がカタカタ震えて来た。


関波君だって修業初日に私の本名知ってたのに、牧之原さんに対しては上手く表せない“恐怖”があった。


怖い……何かとんでもない事を言われそうな気がする。


そして嫌な予感は的中した。