純情☆デビル

オレが何も考えずに発した一言に、クラスの殆どが素早く反応した。


「え~~~…いきなり“誰”って………」


「オイオイオイ……」


「何だアイツ!」


オレに対して否定的な意見ばかりが飛び交う中、目の前にいる人物はキョトンとして動かない。


色素の薄い髪に、170位の身長の男子だった。


「………聞いてんの?」


先に質問して来たのはあっちなのに、オレは感じ悪い言い方をする。


こんなオレに話しかけるなんて、変わったヤツだなこの男。


ここまで言ったら、さすがにキレてどっか行くと思っていた。


が………