純情☆デビル

「熱はねぇな………豊平、なんで急にテンションダウンしてんだよ?」


ん?と聞くと、豊平はチラリと縦ロールの女を見て、「何でもない……」と呟く様に言った。


パッと山吹の後ろに移動し、オレと目を合わせない豊平。


オレの頭の中には、大量の?が出現した。


「豊平―――」


「ねぇ、私自己紹介してもいい?」


明らかに何でもなくない豊平に話かけ様としたら、女が割り込んで来た。


「あ……ああ、頼むわ」


心配顔の粋羅が許可を出し、山吹と寺辺は女を軽く睨む。


正信は周りのメンバーをグルグル順番に見渡していた。