「正信、寺辺、そんなにアイツの事気になんのか?」


「「「当たり前じゃん!!!」」」


………ハモリが3人分聞こえたんだけど。


目線を粋羅達にやったままぎこちない動きの豊平を引きずった山吹が、正信と寺辺に加勢していた。


「山吹……なんでお前まで………」


顔を引きつらせて尋ねる。


「いいから答えて関波君!あの子誰なの!?」


「――――私の事、そんなに気になるの?」


正信と寺辺と山吹が、同時に振り返る。


粋羅と会話していた縦ロールの女が、穏やかに笑ってそこにいた。


「こんにちは皆さん」