早速友達が出来て、豊平はメチャクチャ嬉しそうな顔をしていた。


アイツ……あんななら、あそこまで緊張しなくても良かったんじゃね?


――――ムダな“力”、使っちまったな………


乾いた笑いを零して、机に突っ伏した。


オレもクラスの注目を浴びているのは、ヒシヒシ感じる視線で分かってる。


だがオレは豊平と違って、“皆と和気あいあい♪”ってのが苦手なんだ。


こうして1人、突っ伏してる方がよっぽど楽だ。


「なぁ……アイツ、愛想悪くねぇか?」


「自己紹介の時も、やけにアッサリした挨拶だったしよ―――…」