「おはよう!」


「眠いよ~~~~」


朝の挨拶が飛び交う中、嬉しさでニヤつく顔を抑えて、教室に入る。


「亜遊おはよう」


「今日も朝からカワイイわねーー」


宿題の答え合わせをしていた正信と早耶が、私に挨拶してくれた。


「おはよう正信、早耶。だから私カワイくなんか無いって」


真顔で答えると、2人に特大のため息をつかれる。


“無自覚…”とか、“もったいない”とか言ってるのが聞こえた。


無自覚?……誰が?

(↑アナタがです)


首を傾げながら、机にカバンを置いた。


グルリと周りを見渡す。