「イーーヤ、絶対何かあったね!大人しく白状なさい!!」


お月様みたいな黄色い目で私を睨むヒャイヌ様。


ヒィ~~~ン、怖いよーーーー!


「本当に何も無いってば!!あ、早くしないと遅刻しちゃうから走ろっ!!」


まだ余裕があるのに、ヒャイヌの取り調べから逃れたくて、バッと走り出した。


「ああコラ、亜遊!」


ごめんヒャイヌ。


理由は絶対アナタには話せません!


私がこんなご機嫌なのは………5日前に、関波君の笑顔を見れたから。


修業が始まってから、一度だって正信や粋羅君の様にニッコリと笑わない関波君。