この一言を聞いた瞬間、理性が飛びかかった。


勢い良く豊平を抱きしめるか、押し倒すかしかけた。


少し動きかけた体を、すんでの理性で止める。


ダ…メだ………オレ……


何考えてんだ……


「もう1回笑って欲しいけど、我慢しとく!だけどまた見られるの待ってるね!!」


オレの心をかき回しまくる豊平は、本当に嬉しそうにイスに座り、プリント綴じを再開し始めた。


心臓がすぐ耳元で鳴ってるかの様に、大きな音が止まらない。


目の前の悪魔っ娘の笑顔から、目が離せない。


修業1日目のここでの記憶が、鮮明に蘇った。