純情☆デビル

「豊平……?どうしたんだよ」


不思議に思って豊平の顔に自分の顔を近づけたが、まだ動かない。


ピーン♪


ちょっとしたイタズラ心が芽生え、耳に顔を寄せ囁いた。


「豊平……動け」


「ヒ…ヒャアアアアアアッ!!」


途端に大きい反応が返って来て、苦笑した。


「お前なんで固まってたの?ってかさっきの奇声とポーズとは何?」


よっとイスに座り直し、豊平に尋ねる。


豊平は頬を両手で隠し、モジモジし始めた。


「?」


「……隣座ってもいいって言われたから、ビックリしておかしな声出しちゃったの!………後!」