過去の記憶に心を飛ばしていたら、現実で正信がいきなり真正面に出現。


驚いて、イスごと後ろに落ちそうになった。


どうにか体勢を整える。


「正信……ブン殴っぞ」


バックに猛吹雪を背負って、正信を睨んだ。


「驚かせてごめん。雫何か暗い顔してたから、気になってさ」


天使の笑顔で言われた。


あ、オレが天使だった……


「大丈夫だから」


心配そうな正信とメルエフに向かい、冷静に答える。


テスト用紙を机の中にしまい込んだ。


「そっか……まあ何かあったら、ムリしないで言えよ?」


頭を撫でられた。