カァァァァッ


1秒もしないでお互いに真っ赤になった。


「……ごめん。出来る限り頑張るから」


上目で謝る豊平をろくに見る事も出来ずに、オレは頷く。


「雫?なぁに顔赤くしてんだ?」


顔の筋肉がゆるみまくってる粋羅が絡んで来た。


手の甲で額に攻撃する。


「黙れ。対戦するぞ」


「素直じゃねぇなーー」


「皆早くやろうぜ!」


人の気も知らないで、早くも陣取っている正信。


その隣には笑顔の寺辺が座っていた。


まだ熱い頬を気にしない為に、修業より力を使うなんて


オレ…どうしたんだよ―――