緊張でもう声が震えている私に対して、関波君は随分と落ち着いている。


度、度胸据わってるなぁ……関波君。


「ハイ、皆注もーく!!」


教室でクラスメイトに呼びかけてる木岡先生の声を聞きながら、私は関波君に話しかけてみた。


「せ、関波君、緊張とかしてないの?」


「別に。これ位で緊張なんてしてられないし」


淡々と告げる関波君に、思わず感心してしまった。


ホェーーー…ホントに彼、私と同い年?


ポケラーーッと関波君を見ていたら、中から木岡先生の私達を呼ぶ声が聞こえた。


あ、足が震えてるけど行かなきゃ!