情けなく後を追って来る粋羅に厳しく言い放ち、前を向き直した。


たくっ……マジ何言ってやがんだ、粋羅のヤロー!!


オレが豊平を好き!?――――無い無い!!


オレにとって豊平は、どちらが早く一人前になれるか勝負している関係。


それにあっちは悪魔で、こっちは天使なんだぞ!?


「幾ら天使と悪魔の恋愛解禁されたからって……無い」


この間少しだけ豊平を“カワイイ”思ったのを振り捨てて、オレの部屋に行く。


「雫?」


メルエフが呼びかけて来たが、考え事に夢中で無視してしまった。


「お待たせ…………」