純情☆デビル

ゆっくりノートを閉じて、目線を上げる。


正信と寺辺の幼なじみ2人組が、並んで立っていた。


「―――何だよ」


仏頂面で一言尋ねた。


「“何だよ”は無いだろーー雫」


「あのね、色々用があって……今いい?」


オレが返事をする前に、寺辺が誰かを後ろから引っ張り出した。


――――…豊平?


長い茶髪をツインテールにし、肩に何とも言えない表情のヒャイヌを乗せた豊平を見て、瞬きを2~3回した。


状況が呑み込めず、正信と寺辺を見上げる。


「何なんだ?」


「ホラ亜遊…」


寺辺が豊平を小突いた。