大切なキミへ。 短編集☆





「いきなり、ごめんなさい」


サンタが不意に話しかけてきた。


「大丈夫…です」


「明日、あなたの大切な人を
プレゼントします。
日が暮れてから、25日になるまでに
ここに辿り着いてください。
辿り着けなければ、
プレゼントは諦めてください。

プレゼントは、ほしいですか?」





淡々と語るサンタ。
顔はもじゃもじゃの付け髭と
帽子のせいでよく見えない。







でも。


大切な人という言葉に、
心が反応する。





――――ふと
君の笑顔が頭をよぎった。





そして、目の前のサンタと
君が重なった―――――――。