「おねーさん」 「えっ?」 気が付けば、目の前に サンタが、立っていた。 でも、サンタにしては 長身だし、声も若いし、 なによりスマートだ。 「おひとりですか?」 「えっ…と、はい」 「…では、行きましょう」 腕をそっとつかまれた。 ずんずんサンタは 中心街に歩き出す。 〝ちょっと、待って!〟 と思いながらも その手を振り払えなかったのは きっと大好きだった 元彼に似ていたからだ。