大切なキミへ。 短編集☆




クリスマスの朝。


私は大翔に指定された番号に
電話をかけた。




「もしもし。
紗菜ちゃんね?久しぶりだわ…」


「はい、紗菜です。
昨日大翔にここに電話しろって
言われたんですが…」



「……昨日?」








大翔のお母さんに事情を聴いて
私は急いで大翔の家に向かった。






前と場所の変わっていない家。

どうして彼は遠くに引っ越すなんて
嘘をついたのか。





チャイムを押して、「紗菜です」と
声をかける。