クリスマスの朝。 私は大翔に指定された番号に 電話をかけた。 「もしもし。 紗菜ちゃんね?久しぶりだわ…」 「はい、紗菜です。 昨日大翔にここに電話しろって 言われたんですが…」 「……昨日?」 大翔のお母さんに事情を聴いて 私は急いで大翔の家に向かった。 前と場所の変わっていない家。 どうして彼は遠くに引っ越すなんて 嘘をついたのか。 チャイムを押して、「紗菜です」と 声をかける。