「誰!?大学の人!?あたし見たことある!?」 質問攻めってこういうことを言うのか、と冷静に思って歩き出す。釣られて桃葉ちゃんも歩き出した。 ノロノロと亀と同じくらいの速度で歩きながら、私は質問に答える。 「同じ高校だった人。地元から離れた大学に通ってるの。」 「遠距離?」 「うん。」 言った途端、桃葉ちゃんが寂しい目をするから、私も悲しくなる。人の感情は病気のように感染を起こす。きっと空気感染。 慣れてるから平気なはずなのに、その恋人としてのハンデに泣きたくなる衝動に駆られる。